ウサギ
2002年8月13日別に他意はなかったのだ。
なんとなく、学校ぶらぶらしてたら、校舎の裏でウサギを拾ったのだ。
多分どっかの中学校とかから逃げ出してきたか、心無い飼い主が捨てたんだろう。
ミニウサギなんて可愛いもんでもなかったからな。
どうしたもんかと、そぼ降る雨の中屋上へ行って考えてたら、可野子が現れた。
丁度食おうと考えてた所だったので、可野子にもご馳走してやることにした。
とりあえず、さばき方もわからんので図書室のパソコンで検索することにした。
しかしよく暴れるウサギで、俺の手は引っ掻き傷だらけだ。
図書室につき、検索してみると、案外あっけなく「うさぎのさばき方」が見つかった。
見てると、結構食ってるやついるんだな。フランス料理の本に載ってるって書いてるやつもいた。
なるほど、俺にはフランス人の血が流れていたのか。
と、言う事で、さばき方もばっちりラーニングしたので図書室を後にしようとしたら、蒼月と、近藤ってやつがやってきた。
蒼月はうさぎさばいた事があるらしく、戦力になりそうだったのだが、何か用事があるんだか何だか、今日は遠慮された。
二人とちらっと話しして、可野子は先に俺の部屋へ、俺は買い物へと向かった。
鍋の食材、あと色々目に付いた物をビニール袋二つになるまで買ってきた。
俺はどうやら買いすぎる癖があるらしい。
部屋に戻ると可野子がアブトロ○ックで悶絶していた。
俺も買った当初やったことだ。あれってあんまり効いてる感じしねぇんだよな。だからついつい「強」に・・・。
まぁ、それは置いといて。
とりあえず鍋の用意に掛かったのだが、ウサギが居ねぇ。
机の下に逃げ込んだらしいので、捕まえて持ち上げたら、可野子がウサギのモゴモゴ動く口を見て
「何か食べてる?」
俺のチョーカーだ。それは。
ボロボロにされた、皮の黒光りした俺の宝物。かなりの無念。
そしていよいよウサギに取り掛かろうとした時(嗚呼。可野子が名前つけてたんだ。モモって。オスだけどな)、可野子が「何だか可哀想です」と来た。
確かに、名前つけられてぴょンぴょン跳ねて可野子と遊んでるウサギ絞めるのも何か気が引けて来た所だった。
が、可野子が「可愛いですよ」と俺の目の前に突き出した可愛いはずのウサギは、俺のチョーカーで飽きたらず、俺にまで最大最後の攻撃をしてきやがった。
鼻っ面噛まれて出血。げっそりだ。
やはり食ってしまおうと思ったのだが、可野子が献身的な介護をしてくれたので、しょうがないから今夜の晩飯は野菜と鶏の普通のちゃんこ鍋(ウサギ抜き)
のはずだったのだ。
とりあえず味噌突っ込んで普通の鍋にしたつもり だったんだ。
可野子に「味の調節していいぞ」って言ったのも俺だ。
女ってのは大概料理出来るもんだと思ってた。
前に屋上で可野子が作ったってアイス食ったときも、美味かったしな。
だから可野子が何かを鼻歌歌いながらドバドバ入れてるのも大して気にならなかった。
そう、俺は考えが甘かったんだ。
そして鍋も甘かった。
砂糖だったのだ。砂糖。砂糖。砂糖。
こんなにも砂糖に違和感を感じたのは生まれて初めてだった。
可野子は美味しそうに其れを食べる。ウサギは横で野菜かじってる。
俺も生野菜の方を齧りたかったが、そうも行かない。
俺ってばジェントルメンなのだ。
とりあえず、甘い白菜と甘い鶏を口に運び、可野子が食べ終わるのを待った。
二人(可野子・モモ)が帰った後に、口の中に残る妙な味に危険を感じた俺が胃薬飲んだからと言って、誰も責められないはずだ。
何て云うか、女って奥が深い。
なんとなく、学校ぶらぶらしてたら、校舎の裏でウサギを拾ったのだ。
多分どっかの中学校とかから逃げ出してきたか、心無い飼い主が捨てたんだろう。
ミニウサギなんて可愛いもんでもなかったからな。
どうしたもんかと、そぼ降る雨の中屋上へ行って考えてたら、可野子が現れた。
丁度食おうと考えてた所だったので、可野子にもご馳走してやることにした。
とりあえず、さばき方もわからんので図書室のパソコンで検索することにした。
しかしよく暴れるウサギで、俺の手は引っ掻き傷だらけだ。
図書室につき、検索してみると、案外あっけなく「うさぎのさばき方」が見つかった。
見てると、結構食ってるやついるんだな。フランス料理の本に載ってるって書いてるやつもいた。
なるほど、俺にはフランス人の血が流れていたのか。
と、言う事で、さばき方もばっちりラーニングしたので図書室を後にしようとしたら、蒼月と、近藤ってやつがやってきた。
蒼月はうさぎさばいた事があるらしく、戦力になりそうだったのだが、何か用事があるんだか何だか、今日は遠慮された。
二人とちらっと話しして、可野子は先に俺の部屋へ、俺は買い物へと向かった。
鍋の食材、あと色々目に付いた物をビニール袋二つになるまで買ってきた。
俺はどうやら買いすぎる癖があるらしい。
部屋に戻ると可野子がアブトロ○ックで悶絶していた。
俺も買った当初やったことだ。あれってあんまり効いてる感じしねぇんだよな。だからついつい「強」に・・・。
まぁ、それは置いといて。
とりあえず鍋の用意に掛かったのだが、ウサギが居ねぇ。
机の下に逃げ込んだらしいので、捕まえて持ち上げたら、可野子がウサギのモゴモゴ動く口を見て
「何か食べてる?」
俺のチョーカーだ。それは。
ボロボロにされた、皮の黒光りした俺の宝物。かなりの無念。
そしていよいよウサギに取り掛かろうとした時(嗚呼。可野子が名前つけてたんだ。モモって。オスだけどな)、可野子が「何だか可哀想です」と来た。
確かに、名前つけられてぴょンぴょン跳ねて可野子と遊んでるウサギ絞めるのも何か気が引けて来た所だった。
が、可野子が「可愛いですよ」と俺の目の前に突き出した可愛いはずのウサギは、俺のチョーカーで飽きたらず、俺にまで最大最後の攻撃をしてきやがった。
鼻っ面噛まれて出血。げっそりだ。
やはり食ってしまおうと思ったのだが、可野子が献身的な介護をしてくれたので、しょうがないから今夜の晩飯は野菜と鶏の普通のちゃんこ鍋(ウサギ抜き)
のはずだったのだ。
とりあえず味噌突っ込んで普通の鍋にしたつもり だったんだ。
可野子に「味の調節していいぞ」って言ったのも俺だ。
女ってのは大概料理出来るもんだと思ってた。
前に屋上で可野子が作ったってアイス食ったときも、美味かったしな。
だから可野子が何かを鼻歌歌いながらドバドバ入れてるのも大して気にならなかった。
そう、俺は考えが甘かったんだ。
そして鍋も甘かった。
砂糖だったのだ。砂糖。砂糖。砂糖。
こんなにも砂糖に違和感を感じたのは生まれて初めてだった。
可野子は美味しそうに其れを食べる。ウサギは横で野菜かじってる。
俺も生野菜の方を齧りたかったが、そうも行かない。
俺ってばジェントルメンなのだ。
とりあえず、甘い白菜と甘い鶏を口に運び、可野子が食べ終わるのを待った。
二人(可野子・モモ)が帰った後に、口の中に残る妙な味に危険を感じた俺が胃薬飲んだからと言って、誰も責められないはずだ。
何て云うか、女って奥が深い。
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