最終日

ミスコン最終日。衣装審査。
色とりどりの、それぞれ思い思いの格好の女の子が、
舞台の上で笑い、跳ね、舞い

血飛沫が飛ぶ。
いや、飛ばねえよ。
いや、あんまり際どい格好だと海の家の方で飛びそうだが。

何でこんな書き出しなのかと言うと、俺が非常に眠いからなのだ。

とりあえず、今日も観戦IN海の家
卯月は三日連続観戦。あいつもよくやるな。
そんな時間があったら草履でも作ってりゃ儲かるだろうに。そうでもないか。
舞台上の女の子はきょうもワイワイきゃきゃーと盛り上がっていたようだ。
途中から思惟菜と沢地による
ミスコン何だか宝塚の公演なんだかよくわからん出し物
になっていた。
卯月がもうちょい辛抱すりゃぁ、中々の目の保養を拝めたかもしれんな。
藤沢もなにやらヤキモキして、結局舞台に走っていった。
皆忙しいやつらばっかりで、修学旅行って大変だな。
結局美紅は来なかったが、矢継と昨日に引き続き話し込んだ。
嗚呼。美紅のガーターベルト外したかったよな・・・。

何て云うか、俺に勢いがない。
今までの俺ってどんなだっけか？
何はともあれ、
しっかり頑張って口説こうと思い、そして成功したようだ。
しかし何かが躊躇させる。
まぁ、気のせいだろう。
とりあえず、可野子はまた痛い足引きずってうろうろしていた。
ぼんやりしてんのな。
まぁ、旅行だしな。部屋でじっとしてろって方が無理だろうな。

ほんとに無防備な女（矢継）ってのはこっちが見てて心配するもので、変態親父に声かけられても騙されて着いていっちゃいそうな女だ。
色々俺も考える事が最近あるようで、その辺をきちんと告げておこう。
騙してまで女を口説く気はないのだ。
ああ。俺は誠実なのか不誠実なのか。
一晩かけて考える問題だ。
しかし生憎、晩ではないので考えないで寝ることにしよう。